今までの仕事 -八王子T邸-03

二世帯住宅というのは、世代・時間軸・趣味が違う二家族が暮らす家。
だからと言って、どちらかを否定したり誰かが我慢するのは幸せではないですね。

ここでは同じ米松を使って、一方は柾目で少し色を乗せ、一方は板目で生地仕上げ
という方法で、全体をまとめながら双方の趣味に近づけた例を御紹介します。

両親の台所・食堂
持っていた食器棚が非常に濃いオークの色だったので、落ち着いた色を全体にのせました。
土間部分には趣味で育てている植物が置かれ、気持ちの良いくつろぎの場所になりました。

我が家
東からの光を充分に取り入れるハイサイドライトを設け、伸びやかな空間に。
板目の米松・生地仕上げで経年変化の色の移り変わりを楽しんでいます。米松は早く色が変化するので、せっかちな私の性格に合っています。

 

生活機能について
二世帯住宅では、基本的に生活機能を分けることをお勧めしています。時間軸や食の趣味が違う場合が多いので、どちらかの家に呼ばれるという、親しき中にも礼儀有りスタイルにて、成熟した大人の関係にした方が無理がありません。


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